大阪市域の90%はポンプによる排水に頼らなければならない雨に弱い地域。
浸水のメカニズムをおふろに例えると
おふろ まち
蛇口からの水
風呂桶 雨水貯留池など
排水口 抽水所(川へポンプで排水する)
洗い場 まち
雨が少ない場合は、排水口から洗い場に流れることなく、水は流れていく。
しかし雨がたくさん降ると、排水口から先(河川)も水でいっぱいになり排水口だけでは排水できず、水は風呂桶を満たしていく。やがてあふれ、洗い場は浸水してしまう。
昭和57年、平成11年、育和地区に発生した浸水を上記のメカニズムをもとに1時間ごとのグラフにした。

ほかにもたくさんの浸水要素があります。詳しくは平成12年育和地区全戸に配布された「地方自治の実現」弁護士島 武雄を参考にして下さい。

平成12年にはなにわ大放水路が完成しています。下記の二つのグラフよりさらに排水できる水の量は増えています。
参考市町抽水所毎秒60立方m、住之江抽水所毎秒75立方m。
下のグラフで差引累計が150万トンを超えると育和地区の低い地域で浸水が始まります。
昭和57年8月3日水害 育和地区にあふれた水の量(トン)
市町抽水場は下流の浸水を防ぐため長い時間調整運転を行いました
平成11年浸水 育和地区にあふれた水の量(トン)