百済貨物駅への移転問題経過 要約
平成15年12月に新聞で報道された百済貨物駅の問題を
考えてみました。
梅田貨物駅はなぜ移転するのか?
   国鉄改革法に基づく旧国鉄策定の実施計画(運輸大臣
   承認)で梅田貨物機能の吹田操車場跡地への全面移転が
   決定し、後、新会社発足により、吹田操車場跡地(50ha)を
      国鉄清算事業団(13ha)
      日本貨物鉄道梶i37ha)にそれぞれ継承した。


   旧国鉄債務(25.5兆円)返済に充当のため。

昭和62年
    梅田貨物機能の吹田操車場跡地への全面移転が
    決定。

平成3年
    全面移転計画に対し、吹田、摂津両市議会が計画
    見直しに係る要望を決議。
平成11年
    5者による貨物移転に係る基本協定締結。
    貨物移転に係る住民説明や環境アセスメント等の
    手続に着手するためのもの。

    大阪市はこの協議に不参加。
平成15年7月
    大阪市計画調整局計画部 大規模開発担当課より、
    坂井市議事務所にて育和社会福祉協議会会長、育和連合会長へ
    国鉄清算事業本部が下記の計画を決めたと伝えた。
    
       「梅田の半分の貨物を百済に移転する
左記の表のように面積、貨物量・トラック台数(現在の
扱い量があるため)において不利。
さらに、吹田にはまちづくり用途に22haもある。
悪くなることは多い。
★ディ−ゼル車の増加に伴う、微小粒子物質、窒素酸化物の
  増加が大問題。
★深夜早朝の積卸に伴う騒音、振動。
★扱われる危険物。現在でも何の情報も地元にはない。
★大阪市が百済貨物駅及び今林地区の一角を広域避難所に
  指定されている。扱う貨物が増えればどうなるのか?

★16年6月8日読売報道。
  土壌汚染問題発生!
この地区では大雨にも弱いという問題がある。その問題も
行政、議会は充分認識していたと考えられる。
何年も経ってから浸水という現象になって現れた。

このたびの貨物増量計画も将来この地域にどのような弊害を与
えることになるかを、われわれは全力をあげ検討し地域の意向と
して大阪市、国鉄清算事業本部に伝えなければならない。
東京都では平成15年10月より石原都知事の強いリ−ダ−シップ
のもとにディ−ゼル車に対して厳しい規制が実現しました。
しかし、大阪府ではいまだに「産業優先」の姿勢しかみえていま
せん。
吹田では大反対。
百済ではいったいだれが味方になってくれるか?
育和まちづくりの会ではこの問題に関して社協・連合の会合に
おいて左記の三つの主張をしてきた。
特に「情報公開」については早急な地域への説明を求めてきた。
しかし、5〜6名の町会長の強い要望にも、説明役の市は内々にと
公にすることに強く反発してきた。社協、連合両会長も市の方針に
従う。
また、「今後どのように?」という問題も社協・連合会議において
進展していない。